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恣意的推論が人間関係をすれ違わせる──推測と事実を区別するコツ

「私のこと嫌いでしょ」
「迷惑ですよね」
「私のせいで疲れてますよね」  

こうした言葉が出てしまうとき、心の中では“問題を避けたい気持ち”や“自分を否定的に捉えてしまう心理ポジション”が働いていることがあります。
この状態では、相手の気持ちを確認する前に、自分の解釈だけで相手の心を決めつけてしまう“恣意的推論(読心)”が起こりやすくなります。
※恣意的推論:認知行動療法の認知の偏りとされる一つ

恣意的推論は「そんなことないよ」と言ってもらって安心したい気持ちの表れでもあります。
しかし、言われた側はどう感じるでしょうか。

・全くそう思っていないのに誤解される  
・自分の意図がねじ曲げられて伝わる  
・何を言っても否定されるような感覚になる
・言いたいことも言いづらくなる

特に目的志向・自己肯定感が高いタイプの人は、ビジネスシーンではこのような関わりを避ける傾向があります。安心を求める言葉が、逆に関係性を遠ざけてしまうことがあるのです。

関わり方のコツ(コミュニケーションの視点)

1. 事実を書く  
例: メールの返信がなく嫌われているのでは感じているとして
「返信がない」→事実 (五感で認識できること)

「返信がないから嫌われている」→推測(出来事に対する意味づけ)  

2. 推測の根拠を見る  
例の場合では、嫌われているということは、どのように分かるのか?
五感で認識できる根拠根拠がないとするなら推測です。

3. 他の可能性を3つ以上挙げてみる  
・忙しい 
・通知に気づいていない  
・返信内容を考えている
・返信を忘れている

4. 事実ベースで確認する  
「迷惑でしたか?」ではなく  
「この前のメールの件、どうですか?」と確認する。

5. “安心を相手に求めすぎない”安心は相手からもらうものではなく、自分の内側でも育てていくものです。

恣意的推論は「悪い癖」ではなく“心のサイン”

恣意的推論は、
「自分の心が少し疲れている」
「安心を求めている」
というサインでもあります。
だからこそ、責める必要はありません。
ただ、そのままにしておくと人間関係がすれ違いやすいというだけのこと。
気持ちの持ち方と関わり方を少し整えるだけで、人間関係は驚くほどスムーズになります。

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