青山カウンセリングルームの大野良実です。今回はHSPについて、よくある誤解のお話その2です。
気質と心のクセは別ものです。
「HSPだから気持ちを抑え込んでしまう」
そう思っている方は少なくありません。
でも実は、
“気持ちを表現しづらいこと”と“HSPの気質”は別のもの です。
HSPはあくまで、
外界の情報を深く受け取り、丁寧に処理する“気質”であり“能力”。
抑圧は、その人が育ってきた環境や心のクセによって生まれることが多いのです。
ここでは、気持ちを表現しづらくなる背景を4つに分けて、やさしく解説します。
気持ちを表現しづらくなる4つの背景
① 受身的な心のクセがある場合
「嫌われたくない」「迷惑をかけたくない」
そんな優しさや不安から、相手の反応を先に考えてしまうタイプです。
これは、
自己否定や“相手優先”の心理ポジション が影響していることがあります。
👉ワンポイント対処
「相手の気持ち」ではなく「自分の事実」に戻る練習をする。
例:
「嫌われたくない」→「私は今、不安を感じているだけ」
事実に戻ると、心が落ち着きやすくなります。
② コミュニケーションのくせが影響している場合
論理的に物事を整理するタイプの方は、“感情”より“出来事”に意識が向きやすく、気持ちを言葉にするのが難しく感じることがあります。
👉ワンポイント対処
“出来事”に やさしい感情語を一言添える 練習をする。
例:
「今日は忙しかった。少しほっとしたい気分」
「今日は忙しかった。実は少し不安が残ってる」
「今日は忙しかった。でも嬉しい気持ちもある」
強い言葉が負担になる場合、
「少し」・「ちょっと」・「なんとなく」をつけた柔らかい感情語が相性◎です。
③ 育った環境の影響が残っている場合
「感情を出すと怒られた」
「我慢するのが当たり前だった」
そんな経験があると、無意識に“抑える”クセが身につきます。
👉ワンポイント対処
「今は安全」という現在の感覚を意識する。
過去の反応が出ているだけなので、
「今の私は大丈夫」と現在に戻ると、抑圧がゆるみます。
④ HSPの共感力が強すぎる場合
HSPの方は、相手の些細な変化にも気づける“観察力の高さ”があります。
そのため、相手の表情や声のトーンを察知した瞬間に、無意識に意味づけをしてしまうことがあります。
特に①のように受身的な心のクセがあり、心が不安定な時は、
察知した情報に対して 恣意的推論(認知の偏り) が働きやすく、
「自分の気持ちを出すと相手が傷つくかも」
「今の表情は、きっと私のせいだ」
など、悪い方向へ関連づけてしまうことがあります。
これは、観察力が長けているからこそ、心の状態によって起こりやすい反応であり、決して“性格の弱さ”ではありません。
👉ワンポイント対処
“相手の気持ち”と“自分の推測”を分けて考える。
例:
「怒っている気がする(推測)」
「実際に怒っているかはわからない(事実)」
この区別ができると、恣意的推論が弱まりやすくなります。
気質は変わらなくても、心のクセは整えていけます
気持ちを抑えてしまうクセは、
・心のポジションを整える
・感情の言語化を練習する
・自分の境界線を育てる
などで、少しずつ変えていくことができます。
HSPの繊細さは、決して弱さではありません。ただ、心が少し疲れているだけ。
あなたの気持ちは、もっと自由に表現できるようになります。
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ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。
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